チッパーとウェッジは何が違う?PRGR R35・R50で考えるグリーン周りのクラブ選び

ギア紹介

チッパーとウェッジは何が違うのか。グリーン周りでダフリやトップが多いと、「チッパーを入れた方が簡単なのでは?」と考えることがあります。

私もゴルフを始めた頃は、グリーン周りが本当に苦手でした。ダフリとトップは当たり前。そこで使っていたのが、クリーブランドの「Niblick(ニブリック)」37°と42°です。

現在はチッパーを抜き、52°を中心に普通のウェッジを使っています。今回はその経験も踏まえて、新しく登場するPRGR R35・R50を例に、チッパーとウェッジの違いを考えてみます。

チッパーとウェッジの違いは「使い方の幅」

まず大まかに整理すると、チッパーはグリーン周りのアプローチを簡単にすることを重視したクラブです。

一方、一般的なウェッジは転がしだけでなく、高さを出す、スピンを入れる、バンカーから打つなど、幅広いショットに使います。

比較チッパー一般的なウェッジ
基本的な打ち方パターに近いストローク通常のショット~小さなストローク
主な用途グリーン周りの寄せアプローチ・フルショット・バンカーなど
弾道低めの転がし中心低い球から高い球まで調整しやすい
ミスへの考え方ダフリ・トップを減らしやすい設計打ち方による自由度が高い
使いやすい人アプローチが苦手な人球筋を使い分けたい人

つまり、チッパーは「できることを絞る代わりに簡単にする」方向のクラブです。

ウェッジは逆に、使い方の自由度が高い。その分、ダフリやトップが出る可能性もあります。

チッパーはパターではなくアイアンクラブ

見た目や打ち方がパターに近いため、チッパーを「ロフトの付いたパター」と考えることもあります。

しかし、用具規則上はパターではありません。

JGAの用具規則では、チッパーを主にパッティンググリーンの外から使うために設計されたアイアンクラブと説明しています。

そのため、パター用の特殊なグリップを付けるなど、パターだけに認められている仕様をそのまま使えるわけではありません。

もちろん、用具規則に適合したチッパーなら競技でも使用できます。ただし、14本のクラブのうち1本として数えます。

私も初心者の頃はチッパーを使っていた

私がチッパーを使い始めた理由は単純です。

グリーン周りが下手すぎたからです。

ゴルフを始めた頃は、アプローチでダフリやトップをするのが当たり前でした。

当時ウェッジはクリーブランドを使っていたこともあり、購入したのが同社の「Niblick(ニブリック)」です。

私が使っていたのは37°と42°でした。

ニブリックは普通のパター型チッパーというより、アイアンとウェッジの中間のような形状です。

37°モデルについては、当時クリーブランド側もランニングアプローチだけでなく、トラブルからの低いショットなど幅広い用途を想定していました。

ニブリックは林からの脱出でも使っていた

私の場合、ニブリックを使ったのはグリーン周りだけではありません。

アイアンに近い形だったので、林へ入ったときの脱出にも使っていました。

枝の下を通したいときに低い球を打つ。

また、ベアグラウンドのように芝がほとんどない場所から打つこともありました。

普通のウェッジで「ダフったらどうしよう」と考えるより、構えてポンと打ちやすかった記憶があります。

当時の自分にとっては、単なるアプローチ専用クラブというより、かなり便利な1本でした。

それでも最終的にはチッパーを抜いた

では、なぜ今は使っていないのか。

理由は、少しずつアプローチの技術が上がったからです。

ウェッジで転がす、高さを少し出す、距離を打ち分ける。そういったことが以前よりできるようになりました。

すると、チッパーだけに1本使う必要性が少しずつ下がっていきました。

チッパーが悪いクラブだったから抜いたわけではありません。

自分の技術とクラブに求める役割が変わったという方が近いです。

現在は52°をグリーン周りでよく使う

現在の私は、グリーン周りでは52°のウェッジをよく使います。

フェースを大きく開くのではなく、スクエアに近い状態で構え、転がしを入れる打ち方が中心です。

もう少し距離を出したいなら48°。

高さが必要なら56°。

60°はほぼバンカー専用として使っています。

以前はニブリックに任せていたグリーン周りを、今は複数のウェッジで使い分けています。

現在のウェッジ構成については、ウェッジは何本入れる?4度・6度刻みとロフト間隔を実例で解説でも詳しく紹介しています。

PRGR R35は「転がして寄せる」クラブ

ここからは、2026年11月12日に発売予定のPRGR R35・R50を見てみます。

なお、私はこの記事作成時点で新型R35・R50を実際には使用していません。ここからはPRGR公式情報をもとにした説明です。

R35はロフト35°。

PRGRは、ピンまでの距離をキャリー1:ラン3の割合で寄せるランニングウェッジとして設計しています。

パターと同じようなストロークを使い、ボールを少し浮かせたあと、長く転がして寄せる考え方です。

花道やグリーンエッジなど、ボールを転がせる状況で使いやすい設計です。

新型ではソールにスライディングレールを採用。リーディングエッジにも丸みを持たせ、ダフリやザックリへの強さを狙っています。

PRGR R50は「少し浮かせたい」場面をカバー

R50はロフト50°です。

考え方はR35と同じく、パター感覚でアプローチするクラブ。ただし、狙う弾道が違います。

PRGRは、R50をキャリー1:ラン1の割合で寄せる設計としています。

つまり、R35より高さを出しやすく、転がりを抑えたい場面向けです。

たとえば、

  • グリーンエッジまで少しラフがある
  • 下りのラインで転がしすぎたくない
  • ピンがエッジに近い
  • 小さなバンカー越えがある

といった場面をPRGRは想定しています。

R35だけでは難しかったシチュエーションをR50で補う考え方です。

R35とR50の違いを比較

項目PRGR R35PRGR R50
ロフト35°50°
基本イメージ転がして寄せる浮かせて寄せる
キャリー:ラン1:31:1
ライ角71°71°
長さ34インチ34インチ
総重量559g559g
向く場面花道・エッジ・転がせる場面ラフ越え・下り・少し高さが必要な場面

表の数値はメンズ34インチ仕様です。

どちらもライ角71°、34インチ、559gと、パターのように構えて安定したストロークをしやすい設計になっています。

チッパーが向いているのはアプローチが怖い人

自分の経験から考えても、チッパーが最も役立つのは「アプローチが怖くなっている人」だと思います。

グリーン周りへ行くたびに、

  • ダフりそう
  • トップしそう
  • ザックリしたくない
  • どこまで振ればいいか分からない

と考えてしまう。

そんな状態なら、ショットの選択肢を増やすより、パターに近い動きへ絞った方が簡単になる場合があります。

私自身も初心者の頃は、ニブリックがあるだけでかなり助けられました。

ウェッジが向いているのは球筋を使い分けたい人

一方、普通のウェッジには自由度があります。

同じ52°でも、

  • 低く転がす
  • 少しキャリーを出す
  • スピンを使う
  • ラフから打つ
  • フェースを少し開く

など、状況に応じて打ち方を変えられます。

技術が身につけば、この自由度は大きなメリットです。

ただし、自由度が高いぶん「どう打つか」を自分で決める必要があります。

チッパーとウェッジは、どちらが上という関係ではありません。

14本の中にチッパーを入れる価値があるかで考える

クラブ選びで忘れたくないのが14本の上限です。

チッパーを1本入れれば、その分だけ別のクラブを抜く必要があります。

たとえば、R35とR50の両方を入れるなら2本です。

グリーン周りで大きな武器になるなら、それでも価値があります。

一方、ウェッジで十分に対応できるなら、空いた枠をFWやUTに使う方がスコアにつながる人もいるでしょう。

私も現在は、チッパーを入れるより今のウェッジ構成を優先しています。

チッパーは初心者だけのクラブではない

チッパーというと、「初心者が使うクラブ」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

私はそうは思いません。

ゴルフは14本の中で、どうやって少ない打数で上がるかを考えるゲームです。

アプローチで毎回2打、3打と使っているなら、チッパーで1打減らせる方がスコアには直接効きます。

実際、PRGRもR35を「チッパー」という表現ではなく「ランニングウェッジ」として2005年から展開してきました。

上手いか下手かではなく、自分の苦手を補えるかどうかで考えればいいと思います。

私ならR35とR50のどちらを選ぶ?

まだ新型を使っていないので、性能についての評価はできません。

ただ、役割だけで考えるなら、アプローチが苦手だった頃の私ならR35から試したと思います。

当時は「ボールを上げたい」というより、まずダフリやトップを減らしてグリーンへ乗せることが最優先だったからです。

転がせる状況ではR35。

一方、ある程度アプローチができるようになり、ラフ越えや下りなども1本で簡単にしたいならR50という考え方は分かりやすいです。

両方を入れる選択もありますが、14本のクラブ構成との相談になります。

まとめ|チッパーは「簡単に寄せる」、ウェッジは「使い分ける」

チッパーとウェッジの大きな違いは、グリーン周りでの使い方の幅です。

チッパーは、パターに近いシンプルな動きでアプローチを簡単にするクラブ。

ウェッジは、転がしから高い球まで状況に応じて使い分けられるクラブです。

私も初心者の頃は、クリーブランドのニブリック37°・42°にかなり助けられました。

林から低く出したり、ベアグラウンドから使ったりしたこともあります。

その後、少しずつアプローチが打てるようになり、現在はチッパーを抜いて52°を中心にウェッジを使っています。

だからこそ、チッパーは「使ったら格好悪いクラブ」でも「ずっと使わなければならないクラブ」でもないと思っています。

今の自分がグリーン周りで何に困っているのか。

ダフリやトップを減らして、とにかく簡単に寄せたいならチッパー。

球筋や高さ、スピンまで使い分けたいならウェッジ。

その基準で選ぶのが一番分かりやすいと思います。

参考資料・出典

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