山下美夢有選手が、米女子ツアーで日本勢38年ぶりとなる同一大会連覇を達成しました。
2026年11月1日のメイバンク選手権で通算22アンダーの優勝。さらに、6月と8月に続く今季3勝目で、米女子ツアー通算5勝目となりました。
ただし、「38年ぶり」と「今季3勝」は別の記録です。今回はその意味を整理しながら、前年とは対照的だった勝ち方も振り返ります。
山下美夢有がメイバンク選手権を連覇|通算22アンダー
2026年の大会は、10月29日から11月1日までマレーシアのクアラルンプールG&CCで開催されました。舞台は6536ヤード、パー72のウエストコースです。
山下選手は2日目に単独首位へ立ち、3日目終了時点で通算18アンダー。こうして2打差の首位で最終日を迎えました。
最終日は5バーディー、1ボギーの「68」。通算22アンダー、266ストロークで逃げ切り、2位リュー・ヤン選手(中国)に2打差をつけました。
| ラウンド | スコア | 通算 |
|---|---|---|
| 1日目 | 65 | -7 |
| 2日目 | 66 | -13 |
| 3日目 | 67 | -18 |
| 最終日 | 68 | -22 |
4日間のスコアは65、66、67、68。数字の並びも印象的ですが、注目したいのは最終日も崩れなかったことです。
9番でボギーを打ったものの、その後も首位を守りました。そして18番をバーディーで締めくくり、大会連覇を決めています。
2025年は大逆転、2026年は逃げ切り|勝ち方が違う
前年の2025年は、首位と8打差の11位タイから最終日をスタートしました。ところが「65」の猛追で通算18アンダーに並び、勝負は3人のプレーオフへ。
そして1ホール目にバーディーを奪い、チェ・ヘジン選手とハナ・グリーン選手を破りました。これが米女子ツアー通算2勝目です。
一方、今年は2日目から首位に立ち、そのまま逃げ切りました。追う立場でも追われる立場でも勝ち切ったわけです。
同じ大会の連覇でも、内容はまったく違います。なお、2025年の逆転劇はJLPGA公式でも確認できます。
38年ぶりの意味は?岡本綾子さん以来の同一大会連覇
今回の「38年ぶり」は、メイバンク選手権自体の連覇記録ではありません。
日本人選手が米女子ツアーの同一大会を2年連続で制したのが38年ぶりという意味です。
前回は岡本綾子さんが1987年と1988年の「京セラ・稲盛クラシック」で達成しました。一方、メイバンク選手権は2023年に始まった大会なので、別の大会の記録です。
つまり、日本人選手による同一大会連覇という共通点で比較した記録です。詳しくはGDOの関連記事でも紹介されています。
今季3勝は宮里藍さん以来16年ぶり
さらに大きな記録が、2026年の米女子ツアー年間3勝です。
| 日付 | 優勝大会 |
|---|---|
| 6月21日 | マイヤーLPGAクラシック |
| 8月23日 | CPKC女子オープン |
| 11月1日 | メイバンク選手権 |
6月は最終日に「64」を出し、プレーオフで優勝。続く8月は、2位に9打差をつける圧勝でした。そして今回は2打差で逃げ切っています。
日本人選手が米女子ツアーで同一年に3勝以上を挙げるのは、2010年に5勝した宮里藍さん以来16年ぶりです。
なお、この「3勝」は米女子ツアーだけの数字です。山下選手は日本女子プロゴルフ選手権や欧州女子ツアーの韓国大会でも優勝していますが、ここには加えません。
米ツアー通算5勝|日本勢歴代単独4位に
今回の優勝で、山下選手は米女子ツアー通算5勝目に到達。日本勢では歴代単独4位となりました。
| 選手 | 米女子ツアー通算勝利数 |
|---|---|
| 岡本綾子 | 17勝 |
| 宮里藍 | 9勝 |
| 畑岡奈紗 | 7勝 |
| 山下美夢有 | 5勝 |
2025年のAIG女子オープンで米ツアー初優勝を挙げ、同年のメイバンク選手権で2勝目。そして2026年に3勝を追加しました。
また、米女子ツアー通算45試合目での5勝達成は、日本人選手として最速とも報じられています。
まだ25歳です。ただ、今後の勝利数を予想するより、短期間で5勝を積み上げた事実に驚かされます。
25バーディー・3ボギーが示す安定感
今大会は4日間で25バーディー、ボギーはわずか3つ。つまり、バーディーを奪いながら大きく崩れなかったことが、22アンダーにつながっています。
特に最終日は、後続から追い上げられる時間帯もありました。それでも首位を譲らず、18番のバーディーで締めています。
ゴルフは攻めるだけでなく、ミスを増やさないことも大切です。そうしたバランスが伝わる優勝だったと思います。
日本勢の2週連続優勝にも注目
前週のBMW女子選手権では、吉田優利選手が米ツアー初優勝。続いて山下選手が勝ち、日本勢の2週連続優勝となりました。
さらに今回、吉田選手と岩井明愛選手がともに通算13アンダーの9位タイ。優勝した山下選手だけでなく、日本勢の上位進出も続いています。
国内男女ツアーとの違いについては、国内ゴルフツアーの明暗と最新動向でも紹介しています。
そして次戦は11月5日開幕の日本開催「TOTOジャパンクラシック」。日本のファンの前でのプレーにも注目です。
まとめ|38年ぶりの連覇と16年ぶりの年間3勝
山下美夢有選手は2026年11月1日、メイバンク選手権を通算22アンダーで制し、2連覇を達成しました。
日本勢の同一大会連覇は岡本綾子さん以来38年ぶり。さらに年間3勝は、宮里藍さん以来16年ぶりです。
前年は8打差からの逆転、今年は首位を守っての優勝。対照的な展開で勝ち切る強さを見せました。
そして米ツアー通算5勝目。これからの活躍も楽しみですが、まずはこの歴史的な1勝を喜びたいですね。
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