ドライバーが少し軽く感じる。
もう少しヘッドの位置を感じたい。
そんなとき、手軽に試せるのが鉛テープによる重量調整です。
しかし、
「2g貼るだけで変わる?」
「ヒールとトウでは何が違う?」
と迷う人も多いでしょう。
結論から言えば、鉛を貼ると総重量とスイングバランスが変わります。
さらに、貼る位置によって重心位置もわずかに変化します。
そこで今回は、ドライバーへ鉛を貼る量や位置を分かりやすく解説します。
ドライバーに鉛を貼ると何が変わる?
まず、最も分かりやすいのは重量です。
例えば、200gのヘッドへ2g追加します。
すると、ヘッド重量は202gになります。
数字ではわずかな差です。
しかし、クラブの先端側へ重さを追加するため、振ったときの感覚も変わります。
特に、ヘッドを軽く感じていた人なら違いを感じやすいでしょう。
つまり、鉛は単純にクラブを重くするだけではありません。
ヘッドの存在感を調整する方法としても使えます。
総重量とスイングバランスは別
ここは混同しやすい部分です。
総重量とは、クラブ全体の重さです。
一方、スイングバランスはヘッド側の重さを感じる度合いを見る目安です。
一般的には、
C9 → D0 → D1 → D2
のように表します。
例えば、ヘッドへ鉛を貼れば総重量が増えます。
さらに、スイングバランスも重い方向へ変わります。
そのため、
「2gだけ追加した」
と考えるより、振り心地まで変わると考えた方がよいでしょう。
鉛2gでバランスはどれくらい変わる?
ドライバーでは、ヘッド側の約2gでスイングバランスが約1ポイント変わるという目安がよく使われます。
例えばD1なら、2g追加するとD2付近になるイメージです。
国内メディアの「みんなのゴルフダイジェスト」でも、ツアー担当者の解説として、ドライバーでは2gで約1ポイント重くなる目安が紹介されています。
みんなのゴルフダイジェスト「メーカーのツアー担当に聞く!本当に効く鉛チューン」
ただし、2g=必ず1ポイントではありません。
クラブ長やグリップ重量などでも変化します。
そのため、あくまで調整時の目安として使います。
鉛は何グラムから貼ればいい?
初めてなら、1〜2g程度から試すのがおすすめです。
まず2g程度を貼ります。
次に、練習場で元の状態と打ち比べます。
そこで、
「ヘッドを感じやすくなった」
「少し重すぎる」
などを確認します。
さらに必要なら、1〜2g追加します。
一方、「みんなのゴルフダイジェスト」の鉛調整例でも、まず2gから試す方法が紹介されています。
また、「Myゴルフダイジェスト」では、ドライバーの各部へ5gの鉛を貼り、実際に弾道を比較しています。5gでも位置によって違いが出た実験です。
Myゴルフダイジェスト「鉛で弾道はどう変わる?試してみたら想像以上の違いが出た!」
ただし、最初から5g貼る必要はありません。
私は、まず少量から比較する方が分かりやすいと思います。
迷ったらソール中央付近から試す
「どこへ貼ればいいか分からない」
という人もいるでしょう。
その場合、まずはソール中央付近へ貼ります。
目的は、いきなり球筋を変えることではありません。
ヘッド重量を増やした振り心地を確認することです。
「Myゴルフダイジェスト」でも、クラブ重量を確認するとき、まずヘッド中央付近へ鉛を貼って試す方法が紹介されています。
そこで良ければ、その重さを基準にします。
さらに球筋も調整したい場合は、貼る位置を変えて比較します。
ヒール側はつかまりを増やしたいときの候補
右へのミスが多いなら、ヒール側が候補です。
ヒール側へ重量を追加すると、重心がヒール方向へ移ります。
その結果、フェースターンを助ける方向へ変化する場合があります。
「みんなのゴルフダイジェスト」でも、つかまりを高める鉛調整として、ヒール寄りへ2g程度貼る方法が紹介されています。
ただし、
ヒールへ鉛を貼ればスライスが直る
という意味ではありません。
スイングが主な原因なら、鉛だけでは解決できないこともあります。
そのため、あくまでクラブ調整の一つとして考えます。
トウ側はつかまりを抑えたい場合の候補
一方、左へのミスが気になる人もいます。
その場合は、トウ側へ鉛を貼ってみる方法があります。
トウ側へ重量を追加すると、ヒール側とは反対方向へ重心が移ります。
そのため、フェースターンを穏やかにする方向へ働く可能性があります。
ただし、数グラムの鉛で劇的にチーピンが消えるわけではありません。
まずは少量で確認します。
ソール後方へ貼るとどうなる?
後方へ鉛を貼る方法もあります。
ソール後方へ重さを追加すると、重心は深くなる方向へ変化します。
そのため、安定感や打ち出しを求める場合に試されます。
ただし、現在のドライバーはもともとの重心設計が複雑です。
さらに、交換式ウェイトを備えるモデルも増えています。
そのため、数グラムの鉛だけでヘッドの性格が完全に変わるとは考えない方がよいでしょう。
鉛を貼る位置を整理
目安をまとめると、次のようになります。
| 貼る位置 | 主な目的 |
|---|---|
| ソール中央付近 | まず重量感を確認 |
| ヒール側 | つかまりを増やす方向 |
| トウ側 | つかまりを抑える方向 |
| ソール後方 | 重心を深くする方向 |
| フェース寄り | 重心を浅くする方向 |
| 手元側 | カウンターバランス方向 |
ただし、これはあくまで傾向です。
ヘッド形状や元の重心位置でも結果は変わります。
総重量を増やしたいだけなら手元側もある
「クラブは少し重くしたい」
「でもヘッドは重く感じたくない」
という場合もあります。
そのときは、手元側の重量調整も選択肢です。
例えば、グリップ下のシャフト側へ重量を加える方法があります。
また、重いグリップへ交換する方法もあります。
こうすると、ヘッド側へ鉛を追加する場合とは違った振り心地になります。
「Myゴルフダイジェスト」でも、総重量を増やす場合、量によってヘッド側と手元側へ重量を振り分ける考え方が紹介されています。
ただし、手元側の重量調整はヘッド鉛とは別物です。
目的を明確にして使い分けます。
鉛を貼るとシャフトの硬さは変わる?
鉛を貼っても、シャフトそのもののフレックス表示は変わりません。
しかし、ヘッド重量が増えればシャフトへ加わる負荷も変わります。
そのため、振ったときのしなり方が違って感じる場合があります。
さらに、クラブとして測定する振動数CPMも変わる可能性があります。
振動数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ゴルフギアライフ「ゴルフシャフトの振動数とは?ドライバーの250CPM・260CPMを解説」
つまり、
ヘッド重量・スイングバランス・シャフトは完全に別々ではありません。
組み上げたクラブ全体で考える必要があります。
私なら1〜2gずつ試す
鉛調整のメリットは、簡単に元へ戻せることです。
そのため、私は次の順番が分かりやすいと思います。
1.現在のクラブ重量を確認
まず、鉛を貼る前の状態を記録します。
総重量も量っておくと比較しやすくなります。
2.ソールへ1〜2g貼る
最初は重量感を確認します。
また、可変ウェイトやネジを覆わない位置へ貼ります。
3.元の状態と打ち比べる
飛距離だけでは判断しません。
タイミングや打点も確認します。
4.必要なら位置を変える
右へのミスならヒール寄り。
一方、左を抑えたいならトウ寄りも候補です。
5.合わなければ戻す
重すぎると感じたら剥がします。
つまり、鉛調整は小さく変更して比較するのがポイントです。
ラウンド中に鉛を貼り替えていい?
ここは競技ゴルファーなら注意したいところです。
鉛テープ自体は、クラブの重量調整方法として認められています。
しかし、ラウンド中に鉛を貼ったり、取り外したり、位置を変更したりすることは認められていません。
JGAの現行用具規則では、鉛テープは重量調整の例外として認められる一方、ラウンド中の装着・取り外し・調整は禁止されています。
そのため、鉛調整はスタート前までに終わらせます。
なお、通常のプレー中に鉛が自然に外れた場合は、規則に従って元の状態へ修理できる場合があります。
鉛を貼る前に確認したい3つ
重くしすぎない
鉛を追加すれば総重量は増えます。
そのため、振り切れなくなれば逆効果です。
数字だけで決めない
D2だから良い。
305gだから良い。
という話ではありません。
最終的には振り心地と弾道を確認します。
一度に大量に貼らない
ドライバーでは、2g程度でもスイングバランスが変わります。
そのため、少しずつ変えた方が違いを判断しやすくなります。
まとめ|ドライバーの鉛は1〜2gから試す
ドライバーへ鉛を貼ると、まず総重量が増えます。
さらに、ヘッド側へ貼ればスイングバランスも重い方向へ変化します。
一般的な目安では、ヘッド側約2gでスイングバランス約1ポイントです。
また、貼る位置によって狙いも変わります。
ヒール側なら、つかまりを増やす方向。
一方、トウ側なら、つかまりを抑える方向です。
さらに、ソール後方なら重心を深くする方向へ変化します。
ただし、鉛を貼れば必ず球筋が直るわけではありません。
だからこそ、私は1〜2g程度から試すのがよいと思います。
貼る。
打つ。
元へ戻す。
位置を変える。
この比較を簡単にできるのが、鉛調整の大きなメリットです。

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