ゴルフシャフトのR・SR・S・Xの違いは?フレックスの選び方を解説

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ゴルフクラブを選ぶとき、

「R・SR・S・Xって何が違う?」

と迷ったことはありませんか。

さらに、

「ヘッドスピード45m/sならX?」

「同じSなら、どのメーカーでも同じ硬さ?」

という疑問もあります。

結論から言うと、フレックス表記だけでシャフトの硬さを比較することはできません。

R・SR・S・Xは、基本的に同じモデル内で硬さを区別する目安です。

今回は、シャフトのフレックスの意味から、重量や振動数との関係まで解説します。

さらに、私自身のシャフト選びも紹介します。

シャフトのフレックスとは?

フレックスとは、シャフトの硬さを区別するための表記です。

一般的には、

R → SR → S → X

の順に硬くなります。

それぞれ、

  • R:Regular
  • SR:Stiff Regular
  • S:Stiff
  • X:Extra Stiff

と呼ばれます。

さらにメーカーやモデルによっては、R2、R1、SX、TXなどもあります。

例えばTOUR AD DI-5には、R2・R1・S・Xがあります。

つまり、すべてのシャフトがR・SR・S・Xを同じように用意しているわけではありません。

同じSならメーカーが違っても同じ硬さ?

ここが最も重要です。

同じ「S」でも、同じ硬さとは限りません。

みんなのゴルフダイジェストでは、R・SR・Sなどの表示は、原則として同一モデル内の硬さを区別するものと解説しています。

また、ゴルフシャフトには「Sならこの硬さ」という業界共通の絶対基準がありません。

そのため、

A社のSは振りやすい。

B社のSはかなり硬く感じる。

ということが普通に起こります。

「純正S」と「カスタムR」で逆転することもある

これは面白いところです。

PING公式でも、ALTA J CB BLUEのSとPING TOUR 2.0 CHROME 65のRを比較すると、TOUR 2.0 CHROME 65 Rの方をしっかり感じる人が多いと説明しています。

つまり、

SだからRより必ず硬い

とは、別モデル同士では言えません。

ここを理解しておくだけでもシャフト選びはかなり変わります。

同じモデルならR・SR・S・Xはどう変わる?

同じシリーズ内なら、基本的にはフレックスが上がるほど硬くなるよう設計されています。

ただし、変わるのは硬さだけではありません。

例えばSPEEDER NX GOLD 50は次のとおりです。

フレックス重量
R50.5g
SR52.0g
S53.5g
X55.0g

SからXへ変更すると、硬くなるだけでなく1.5g重くなります。

TOUR AD DI-5では差がさらに大きくなります。

フレックス重量トルク
R254g4.7°
R155g4.7°
S57g4.7°
X60g4.6°

つまり、フレックス変更=硬さだけを変更することではないケースがあります。

シャフト重量とフレックスは別に考える

ここも混同しやすいところです。

例えば、

50S

という表記なら、

「50」は50g台という重量帯。

「S」はそのモデル内のフレックス。

という意味です。

そのため、

50S → 50X

は同じ重量帯でフレックスを上げる選択です。

一方、

50S → 60S

なら、同じSでも重量帯を上げています。

この2つでは変更内容が違います。

「少ししっかりさせたいから60S」

とすると、硬さだけでなく重量まで大きく変わる場合があります。

そのため、重量とフレックスは分けて考えることが大切です。

50Sと50Xはどのくらい違う?

私が使っているDiamana PDで見ると分かりやすいです。

三菱ケミカル公式では、PD 50のスペックは次のとおりです。

フレックス重量トルク
R53.0g4.8°
SR54.0g4.8°
S54.5g4.8°
X56.5g4.7°
TX59.0g4.6°

50Sから50Xにすると、重量は2g増えます。

さらにトルクもわずかに小さくなります。

しかし、スペック表だけを見て、

「Xの方がブレないから上」

とは判断できません。

硬くなることで、自分にとってタイミングが取りにくくなる可能性もあるからです。

振動数とは?フレックスとの違い

シャフトの硬さを比較するときに出てくるのが振動数です。

単位は「cpm」。

クラブの手元側を固定して振動させ、1分間に何回振動するかを測ります。

一般的には、

振動数が高い=硬め

振動数が低い=柔らかめ

という目安になります。

そのため、「S」という文字だけより具体的に比較できます。

しかし、振動数にも注意点があります。

振動数が同じなら同じ硬さ?

これも完全には一致しません。

振動数は主にクラブ全体の手元側から感じる硬さを比較する一つの指標です。

しかし、シャフトには、

手元

中間

先端

それぞれに剛性があります。

GDOのシャフト比較でも、同じような振動数でも調子や剛性分布が違えば、感じる硬さは異なると説明されています。

つまり、

フレックス表記だけでも不十分。

振動数だけでも不十分。

ということです。

シャフト選びが難しい理由はここにあります。

ヘッドスピードだけでフレックスを選んでいい?

シャフト選びでは、

「HS40ならR」

「HS43ならSR」

「HS45ならS」

といった目安を見かけます。

目安として使うのは問題ありません。

しかし、ヘッドスピードだけで決めるのはおすすめしません。

同じ45m/sでも、

切り返しが速い人。

ゆっくり切り返す人。

手元から強くタメる人。

スムーズに振る人。

では、シャフトへ加わる力が変わります。

さらにシャフト重量や調子も影響します。

そのため、HSは「候補を絞る数字」と考えた方がよいでしょう。

私はHS45〜46m/sでも50Sを使っている

私自身のドライバーのヘッドスピードは45〜46m/s前後です。

現在のエースシャフトはDiamana PD 50Sです。

数字だけを見ると、

「45〜46m/sなら50Xでもいいのでは?」

と思う人もいるでしょう。

実際、Xも候補にはなります。

しかし、私は硬い方へ上げれば性能も上がるとは考えていません。

私の場合はPD 50Sのタイミングの取りやすさや、振り心地に安心感があります。

そして実際のフィッティングでも、複数のシャフトを試したうえでPD 50Sへ戻っています。

だから、HSだけを見てXへ変更する理由は今のところありません。

これはシャフト選びで大切な考え方だと思っています。

シャフト選びでは、硬さだけでなく重量や振り心地も大きく影響します。

過去にPD60Sなどを使いながら試行錯誤した経緯は、チーピン地獄からの生還!PD60Sの安定感とFWシャフトの沼でも紹介しています。

柔らかすぎるシャフトでは何が起きる?

ここは断定しないようにしたいところです。

「柔らかいと必ず左へ行く」

とは限りません。

ただし、自分に対して柔らかすぎると、

  • 切り返しで頼りなく感じる
  • インパクトのタイミングを取りにくい
  • シャフトが戻る位置を感じにくい
  • 強く振ると挙動が合わなく感じる

といったことがあります。

一方で、柔らかさを利用してタイミングを取りやすい人もいます。

だからこそ、実際に打つ必要があります。

硬すぎるシャフトでは何が起きる?

反対に硬すぎる場合もあります。

例えば、

  • シャフトのしなりを感じられない
  • 切り返しで力みやすい
  • 無理に振りにいってしまう
  • ラウンド後半に重く感じる
  • 振り切れずミート率が落ちる

といった可能性があります。

「Xを振れる」ことと、

「Xで18ホール安定して打てる」

ことは別です。

試打室の一発だけで判断しない方がよいでしょう。

SよりXの方が上級者向け?

これも違います。

フレックスは技量のランクではありません。

R → SR → S → X

は、

初心者 → 中級者 → 上級者 → プロ

という意味ではありません。

自分のスイングへ合う硬さを選ぶための区分です。

上級者でもRやSRが合う場合があります。

一方、パワーのある初心者ならSやXが候補になる場合もあります。

したがって、

「いつかXを使えるようになりたい」

と考える必要もありません。

自分に合うフレックスを選ぶ5ステップ

私は次の順番で考えるのが分かりやすいと思います。

①まず重量帯を決める

40g台、50g台、60g台などから候補を絞ります。

振り切れることが重要です。

②同じモデル内でフレックスを比較する

可能なら、

SR

S

X

のように同じモデルで比較します。

モデルまで変えると、硬さ以外の性格まで変わるからです。

③ヘッドスピードは候補を絞る目安にする

HSだけで決定しません。

ただし、大きく外れたスペックを避ける参考には使えます。

④平均値と左右のばらつきを見る

一発の飛距離だけを見ないことです。

確認したいのは、

  • ボール初速
  • キャリー
  • 打ち出し角
  • スピン量
  • 左右のばらつき
  • 打点
  • 振りやすさ

です。

⑤最後は「振りやすいか」を確認する

数値がほぼ同じなら、私は振りやすい方を選びます。

シャフトは毎回振るものです。

数球だけではなく、18ホール使うことまで考えます。

R・SR・S・Xで迷ったらどうする?

結論をまとめると、次のようになります。

選び方考え方
R・SR・S・Xの文字だけ
ヘッドスピードだけ
重量+フレックス
振動数まで確認
同じヘッドで試打比較
弾道+分散+振り心地で判断

フレックス表記は便利です。

しかし、それだけで決定するものではありません。

まとめ|「Sだから硬い」ではなく同じモデル内で比べよう

ゴルフシャフトのR・SR・S・Xは、硬さを区別するための表記です。

基本的には、

R → SR → S → X

の順に硬くなります。

しかし、重要なのはそのモデルの中での比較です。

メーカーやシリーズが違えば、同じSでも硬さや振り心地は変わります。

さらにフレックスを変更すると、重量やトルクまで変わる場合があります。

そのため、

「HS45だからS」

「Xの方が上級者向け」

という選び方だけでは不十分です。

まず重量帯を決めます。

次に、同じシャフトのSR・S・Xなどを打ち比べます。

そして、飛距離だけでなく左右の分散と振り心地を確認しましょう。

私自身もHSだけならXが候補になる領域ですが、現在はPD 50Sを使っています。

結局、シャフト選びで大切なのは文字ではありません。

自分が最も安定して振れるスペックを選ぶこと。

これがR・SR・S・Xを選ぶときの基本だと思います。


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