グリーンフォークの使い方に自信はありますか?グリーンにナイスオンしたあと、ボールの落下跡を見つけても「どう直せば芝を傷めないのか分からない」という人は少なくありません。
結論から言うと、ピッチマークは下から持ち上げず、周囲の芝を中心へ寄せて直すのが基本です。しかし、フォークを差し込んでテコのように持ち上げると、芝の根を傷めるおそれがあります。
この記事では、グリーンフォークの正しい使い方を3ステップで解説します。さらに、1本刃と2本刃の違い、選び方、ゴルフ規則上の扱いまでまとめました。
グリーンフォークは何のために使う?
グリーンフォークは、グリーンにできたボールマークを修復するための道具です。一般には「ピッチマーク」と呼ばれることもあります。
高い球がグリーンへ落ちると、芝と土が押されて小さなくぼみができます。そのままにすると表面が凸凹になり、後続のプレーヤーのパッティングにも影響しかねません。
そのため、自分のショットでできた跡を見つけたら、できる範囲で早めに直すことが大切です。また、余裕があれば近くのボールマークも一つ直すと、グリーンを良い状態に保つ助けになります。
グリーンフォークの正しい使い方は3ステップ
使い方で覚えておきたいのは、「刺す・寄せる・平らにする」の3つです。難しい作業ではありませんが、動かす方向を間違えないことが重要です。
ステップ1:ボールマークの外側にフォークを刺す
まず、くぼみの中央ではなく、少し盛り上がっている外周部分にグリーンフォークを差し込みます。深く突き刺す必要はありません。
ボールが飛んできた方向を確認できるなら、芝が押し出されて盛り上がった側から始めると修復しやすくなります。
ステップ2:周囲の芝を中央へやさしく寄せる
次に、フォークの柄をゆっくり中央方向へ動かします。ここで大切なのは、芝を下から持ち上げないことです。
周囲の芝を少しずつ中央へ寄せるイメージで、位置を変えながら数回繰り返します。すると、凹んでいた部分が徐々に埋まってきます。
ステップ3:最後にパターで軽く平らにする
ある程度くぼみが埋まったら、最後にパターのソールで軽く押さえます。表面が周囲と同じ高さになれば完了です。
慣れてしまえば、修復に長い時間はかかりません。そのため、同伴者のプレーを妨げないタイミングでサッと直せるようになります。
やってはいけない直し方|下から持ち上げるのはNG
最も避けたいのは、フォークを深く刺してから、テコの原理で中央を持ち上げる方法です。
見た目ではくぼみが消えるため、正しく直せたように感じます。しかし、この動かし方は芝の根を傷つけるおそれがあります。
USGAも、ボールマークを直す際は周囲の芝を中心へ押し戻し、持ち上げたり強くねじったりしないよう案内しています。
つまり、合言葉は「持ち上げるのではなく、寄せる」です。これだけ覚えておけば、ラウンド中でも迷いにくくなります。
自分のピッチマークを見つけるコツ
グリーンに上がったら、まず自分のボールが落ちた場所を振り返ってみましょう。ボールは着地後に転がるため、現在のボール位置とマークの位置が離れていることがあります。
特にナイスオンしたときは、ボールだけを見てしまいがちです。
そこで、グリーンへ向かう途中に「どの辺りへ落ちたか」を覚えておくと、ボールマークを探しやすくなります。
また、マーク探しに集中してプレーを遅らせるのも避けたいところです。自分の順番や同伴者の動きを見ながら、無理のない範囲で探して直します。
ピッチマークは直してもルール違反にならない?
ボールマークを直すことは、単なるマナーだけの話ではありません。ゴルフ規則でも、パッティンググリーン上の損傷を修復できることが定められています。
R&Aのゴルフ規則13.1cでは、合理的な方法でグリーン上の損傷を修理できます。
また、通常のボールマーク修理器具だけではありません。ティーやクラブなど、通常の用具を使うことも認められています。
一方で、元の状態へ戻す範囲を超えてグリーンを改善することは認められません。また、不当にプレーを遅らせないことも条件です。
なお、ボールマーク以外のグリーンマナーも知っておくと安心です。グリーンマナーとパッティングラインの注意点もラウンド前に確認してみてください。
グリーンフォークは1本刃と2本刃のどちらがいい?
グリーンフォークには、大きく分けて1本刃と2本刃があります。どちらかが必ず優れているわけではなく、持ちやすさや形状で選ぶのがおすすめです。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 1本刃 | 細身でシンプルなモデルが多い | コンパクトさを重視したい人 |
| 2本刃 | 折りたたみ式やマーカー付きなど種類が豊富 | 機能性も重視したい人 |
1本刃はシンプルで狙った場所に差し込みやすい
私は現在、1本刃のグリーンフォークを使っています。
1本刃は先端が一本なので、ボールマークの外側へ狙って差し込みやすいのが特徴です。また、形状が細身ならポケットの中でも邪魔になりにくくなります。
一方で、初めて使う場合は、どの方向へ動かすのか少し迷うかもしれません。そのため、最初は動かし方をイメージしておくと安心です。
2本刃は種類が多く選択肢が豊富
2本刃は定番タイプで、ゴルフショップでも多くの製品を見かけます。折りたたみ式やボールマーカー付きなど、機能の選択肢が豊富なのも魅力です。
ただし、刃が二本あるからといって強くこじる必要はありません。正しい使い方は1本刃と同じで、周囲から中央へ芝を寄せます。
失敗しにくいグリーンフォークの選び方
私なら、価格だけでなく「取り出しやすさ」「持ちやすさ」「携帯しやすさ」を重視します。ラウンド中に面倒だと感じる道具は、結局使わなくなりやすいからです。
まず、ポケットに入れるなら薄型や折りたたみ式が便利です。さらに、ボールマーカー一体型なら、小物をまとめて持ち歩けます。
一方で、シンプルさを優先するなら軽量な固定式でも十分です。
大切なのは、高価なモデルを選ぶことではありません。毎回自然に取り出せる一本を持つことです。
次のラウンド用にグリーンフォークを用意するなら、ここでタイプと価格を比較しておくと選びやすくなります。
グリーンフォークは必ず持たないといけない?
グリーンフォークは、ゴルフ規則で必携品と定められた道具ではありません。しかし、ボールマークを素早く直すには、専用の道具を用意しておくと便利です。
そのため、私はラウンド前にボール、ティー、マーカーと一緒に確認する小物の一つとして考えるのがおすすめだと思います。
特にセルフプレーでは、自分ですぐに取り出せる場所へ入れておくとスムーズです。
グリーンフォークがないときはティーで代用できる?
ゴルフ規則上は、通常のティーを使ってグリーン上の損傷を修復することも認められています。
ただし、道具が変わっても直し方は同じです。ティーを深く刺して持ち上げるのではなく、周囲から芝を寄せて表面を整えます。
とはいえ、毎回使うなら専用のグリーンフォークを持っておく方がスムーズです。そこで、予備をキャディバッグに入れておくのも一つの方法です。
自分以外のボールマークを直してもいい?
自分が作ったマークだけでなく、他のボールマークも修復できます。
R&Aの規則13.1cでは、球がグリーン上にあるかどうかにかかわらず、認められた損傷の修理ができます。
ただし、プレーファストも大切です。
時間に余裕があるときに、近くのマークを一つ直すくらいから始めれば十分でしょう。
ボールマーク以外のコース修復も覚えておこう
グリーンを直せるようになったら、次はフェアウェイのディボットやバンカーの足跡にも目を向けたいところです。
それぞれ修復方法が違うため、まとめて覚えておくとラウンド中に迷いません。
詳しくは、ボールマーク・ディボットの正しい直し方【責任とマナー】で解説しています。
こうした行動はスコアには直接記録されません。しかし、次にプレーする人が気持ちよく回れるコースを残すことにつながります。
まとめ|グリーンフォークは「寄せて直す」を覚えればOK
グリーンフォークの使い方は難しくありません。まず外側へ刺し、次に周囲の芝を中央へ寄せ、最後にパターで平らにします。
そして、最も大切なのは下から持ち上げないことです。このポイントを知っているだけでも、芝を傷めるリスクを減らせます。
また、1本刃と2本刃は好みで選んで問題ありません。使いたいときにすぐ取り出せるタイプを選ぶことが、結果として一番実用的です。
次のラウンドでは、グリーンに乗ったら自分のボールマークを探してみてください。
正しくサッと直せるようになれば、グリーンフォークは小さいながらも手放せないゴルフギアになります。
まだグリーンフォークを持っていないなら、次のラウンド前に使いやすい一本を用意しておきましょう。
参考資料・出典
USGA「Repairing Ball Marks: 5 Things Every Golfer Should Know」
ボールマークを持ち上げず、周囲から中央へ寄せる修復方法を確認。
R&A「ゴルフ規則 規則13 パッティンググリーン」
パッティンググリーン上の損傷修復と使用できる用具について確認。


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