ゴルフをプレイする上でパフォーマンスを最大限に引き出すために、クラブやボール選びと同じくらい大切なのが「ゴルフグローブ」です。グローブはクラブとの唯一の接点です。たかがグローブ、されどグローブ。あなたのプレーを快適にし、スコアアップにも貢献するグローブ選びのポイントをご紹介します。
なぜゴルフグローブは必要なの?
「素手でいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。しかし、ゴルフグローブには以下のような重要な役割があります。
- グリップ力の向上: グローブを装着することで、クラブをしっかりと握ることができ、スイング中の滑りを防ぎます。
- マメ・タコ防止: 繰り返しクラブを握ることでできるマメやタコから手を保護します。
- 衝撃吸収: スイング時の衝撃を和らげ、手への負担を軽減します。
- 季節対策: 夏の汗、冬の寒さ、雨による滑りなど、気候条件に応じた快適なプレーをサポートします。
【重要!】ゴルフグローブのサイズ選び
グローブ選びで最も大切なのが「サイズ」です。せっかく良い素材や機能のグローブを選んでも、サイズが合っていなければその性能を十分に発揮できません。
正しいサイズのグローブとは?
- 指の長さ: 指の先端がグローブの先端にぴったりと合うか、わずかに余裕がある程度が理想です。長すぎると指先が余って力が入りにくく、短すぎると窮屈で血行が悪くなります。
- 手のひらのフィット感: グローブを装着した際、手のひら全体にシワやたるみがなく、吸い付くようにフィットしていることが重要です。特に、指の付け根や親指の付け根部分が浮かないか確認しましょう。
- 適度な締め付け: きつすぎず、ゆるすぎず、適度な締め付け感があるものがベストです。きつすぎるとスイングの妨げになり、ゆるすぎるとクラブが滑りやすくなります。
試着時のポイント
- 必ず試着する: 可能な限り、実際に店頭で試着することをおすすめします。
- 普段通りにクラブを握る動作をする: 試着する際は、ただ手を入れ込むだけでなく、実際にクラブを握るような動作をして、フィット感を確かめましょう。
- 少しきつめを選ぶ傾向も: 使用しているうちに革が伸びてくることを考慮し、購入時は若干きつめと感じるくらいのサイズを選ぶゴルファーもいます。特に天然皮革は伸びやすい傾向にあります。
一般的に、ゴルフグローブのサイズは「18cm」から「26cm」まで、1cm刻みで展開されています。ご自身の「中指の先から手首の付け根までの長さ」や、「手のひらの周囲(生命線の始まりと小指の付け根を結んだ線上)」を測ることで、おおよその目安を知ることができます。ただし、メーカーによってサイズ感が異なる場合があるので、やはり試着が一番確実です。
【シーン別】おすすめのゴルフグローブ
ゴルフグローブは、素材や機能によって様々な種類があります。ここでは、特におすすめのグローブをシーン別にご紹介します。
1. いつも使いたい!定番のおすすめグローブ
普段使いに最適なグローブは、フィット感と耐久性のバランスが重要です。
- 天然皮革グローブ:
- 特徴: 羊革(シープスキン)や鹿革(カブレッタレザー)などがあり、手に吸い付くようなしっとりとしたフィット感が特徴です。通気性も良く、使えば使うほど手に馴染みます。
- メリット: 最高のグリップ力とフィーリングが得られます。
- デメリット: 高価なものが多く、水に弱く、耐久性は人工皮革に劣ります。汗をかくとシミになりやすく、一度ついたシミは落ちにくいという点も考慮が必要です。
- こんな人におすすめ: 感覚を重視する上級者や、最高のフィット感を求める方。
- 合成皮革グローブ:
- 特徴: 合成皮革やポリエステルなどの素材を使用しており、天然皮革に近いフィット感と優れた耐久性を持ち合わせています。
- メリット: 天然皮革に比べて安価で、水に強く、手入れが簡単です。耐久性も高く、気軽に日常使いできます。
- デメリット: 天然皮革ほどのフィーリングは得にくい場合があります。
- こんな人におすすめ: コストパフォーマンスを重視する方、初心者から中級者まで幅広く。
2. 汗ばむ季節に最適!夏用のグローブ
日本の夏は、暑さだけでなく高い湿度も特徴です。汗でグローブが滑ったり、不快感を感じたりしないように、夏用グローブは通気性と吸湿性がポイントです。
- メッシュ素材採用グローブ:
- 特徴: 甲の部分などに通気性の良いメッシュ素材を採用しているものが多く、熱がこもりにくく快適です。
- メリット: 抜群の通気性で、汗による不快感を軽減します。
- こんな人におすすめ: 汗をかきやすい方、真夏のラウンドが多い方。
- 接触冷感素材グローブ:
- 特徴: 触れるとひんやりと感じる接触冷感素材を使用しており、暑い日でも快適な着用感を提供します。
- メリット: グローブ内の蒸れを軽減し、清涼感を保ちます。
- こんな人におすすめ: 暑がりの方、少しでも涼しくプレーしたい方。
メッシュ素材と吸湿速乾の両方が備わっているおすすめのグローブ
夏用グローブ選びのワンポイント: グローブを複数枚持参し、ハーフで交換することで、常にドライな状態でプレーすることができます。
3. 雨の日も諦めない!雨用のグローブ
突然の雨はゴルフにつきもの。雨でクラブが滑ってしまっては、せっかくのラウンドが台無しです。雨用グローブは、雨に濡れてもグリップ力を保つための特殊な加工が施されています。
- 全天候型グローブ:
- 特徴: 天然皮革に特殊な撥水加工を施したものや、水に強い合成皮革素材を使用したものなどがあります。濡れても滑りにくい加工がされているのが特徴です。
- メリット: 雨の日でも高いグリップ力を維持し、安心してスイングできます。
- こんな人におすすめ: 天候を気にせずゴルフを楽しみたい方、急な雨に備えたい方。
- おすすめ!ゼロフィット グローブ:
- 特徴: 汗や雨で濡れるほどグリップ力が向上するという画期的な素材「ナノフロント®」を採用している製品が多いです。高いグリップ力とフィット感が特徴で、特に雨の日にはその真価を発揮します。
- メリット: 悪天候時でも抜群のグリップ力を発揮し、集中してプレーできます。
- こんな人におすすめ: 雨の日のプレーが多い方、高いグリップ性能を求める方。
雨用グローブ選びのワンポイント: 雨に濡れたグローブは、乾かす際に形を整えて陰干しすることで、型崩れを防ぎ、長持ちさせることができます。
【筆者のおすすめグローブ体験談】
私自身、様々なゴルフグローブを試してきましたが、その中でも特に印象的だったのが以下のブランドです。
以前は、フットジョイの「ステイソフ」や「ピュアタッチ」を愛用していました。特に「ピュアタッチ」は、そのしっとりとした天然皮革の感触と抜群のフィット感が魅力で、最高のフィーリングを求めるゴルファーには非常におすすめです。
しかし最近は、フォーサリンクスの「シンセテックグローブ ウェザーフィット」をメインで使っています。フォーサリンクスには天然羊革のグローブ(カブレッタ)もありますが、個人的にはこの合成皮革(ウェットセンサークロス)の方が、濡れた状態でも変わらないグリップ力と、サラッとした快適な付け心地が気に入っています。雨の日でも安心して使えるのが大きな魅力ですね。
私は過去に人工皮革グローブで手が荒れたり、痒くなったことがあるので天然皮革の方が好みなのですが、ゼロフィットとフォーサリンクは問題なかったので使用しています。
価格帯でいうと、一般的に以下のようなイメージです。
フットジョイ ピュアタッチ > フォーサリンク カブレッタ > フットジョイ ステイソフ > フォーサリンク シンセテック
もちろん、価格だけでなく、ご自身のプレー環境やフィーリングの好みに合わせて選ぶのが一番です。
まとめ:あなたのゴルフスタイルに合ったグローブを見つけよう!
ゴルフグローブは単なるアクセサリーではありません。あなたのゴルフパフォーマンスを左右する重要なギアです。正しいサイズのグローブを選び、季節や天候、プレースタイルに合わせた最適なグローブを選ぶことが、快適なゴルフライフへの第一歩となります。
グローブはゴルファーとクラブとの唯一の接点です。さまざまなグローブを試着し、実際に使ってみて「これだ!」と思えるものを見つけることが大切です。
ぜひ、今回ご紹介した情報を参考に、あなたにぴったりのゴルフグローブを見つけて、より一層ゴルフを楽しんでください!