ゴルフを始めたばかりの頃は、なかなかグリーンにボールが乗らず、グリーンフォークを使う機会がないかもしれませんね。しかし、ゴルフを続けていくうちに、きっとショートホールでワンオンする日も来るはずです。その時、グリーンにはボールが落ちた跡、通称ピッチマークができているのをご存じでしょうか?
このピッチマークを直すことは、ゴルフをする上で非常に大切なマナーです。
なぜピッチマークを直す必要があるの?
「なぜわざわざピッチマークを直すの?」と思われるかもしれませんが、それにはいくつかの理由があります。
- 芝の保護 ピッチマークを放置すると、その部分の芝が枯れてしまい、グリーンの状態が悪くなってしまいます。直後であればたった1日で回復すると言われていますが、2〜3日放置してしまうと、修復に1週間もかかってしまうそうです。大切なゴルフコースを傷つけないためにも、すぐに直すことが重要です。
- 他のプレーヤーへの配慮 ピッチマークが残ったままだと、他のプレーヤーのパッティングラインに影響を与え、ボールの転がりを悪くする可能性があります。自分が出したピッチマークは自分で直すのが、他のプレーヤーへの最低限の配慮です。
- ゴルフ場を美しく保つ ピッチマークが放置され、あちこち芝が枯れてしまっているグリーンは、見た目も良くありません。誰もが気持ちよくプレーできるよう、ゴルフ場を美しく保つことは私たちゴルファーの責任です。
ピッチマークの直し方
ピッチマークを直すには、グリーンフォークを使います。グリーンフォークには1本刃、2本刃、特殊なタイプなど様々な種類がありますが、基本的な直し方は共通です。
私は現在は1本刃を使っています。

特殊なタイプって何?ってなりますよね、紹介します
突き刺して引くと凹んだ部分が盛り上がります。そして最後はパターの裏面で均します。ただし、捻りを入れると芝が取れる場合があるので注意が必要です。
オーソドックスな直し方
- ピッチマークのへこんだ部分を中心に、その周りにグリーンフォークを刺します。
- フォークをへこみの中心に向かって押すようにして、芝を寄せていきます。 ※決して芝を持ち上げないように注意してください。根っこを傷つけてしまいます。
- 最後に、パターの裏側で軽くポンポンと叩き、芝の表面を平らにならします。
オーガスタ式もおすすめ!
SNSで話題になっていた「オーガスタ式」という直し方もあります。これは1本刃タイプのグリーンフォークを使う方法です。動画はティを使ってます。
- ピッチマークのへこみの中心に1本刃のグリーンフォークを刺し、軽くぐるぐると回して穴を少し大きくします。
- ピッチマークの周りの芝を、へこみの中心に向かって刺し込むように寄せていきます。
(動画では指も使っていますが、グリーンフォークのみで十分です) - 最後にパターでならして完了です。
ゴルフ場には、ほとんどの場合、2本刃タイプのグリーンフォークが無料で置いてあります。ぜひ一ついただいて、ピッチマークを直す習慣をつけてみてください。
自分の出したピッチマークを直すのはもちろんのこと、もし余裕があれば、他のプレーヤーが直し忘れたピッチマークを直してあげる「できるゴルファー」を目指しましょう。それこそが、ゴルフを愛するゴルファーとしての本当の姿だと思います。