前回の記事では、ドライバーのシャフト重量変更に伴って発生した「FWの重量フロー問題」について触れました。
現在、私は「エリート・チタニウム 5W」を愛用しています。 具体的なスペックは、ロフトを1度立て、シャフトは「ディアマナPD 70S」の42インチ(7W相当の長さ)で運用中です。
結論から言うと、この仕様は抜群に安定しています。 しかしながら、やはり飛距離性能には限界があるのも事実です。 平坦なラン込みでMAX「210ヤード」。 つまり、スコアはまとまりますが、攻めのゴルフを展開するには物足りなさを感じていました。
今後、青ティでプレイすることを想定するともう少し飛距離が欲しい
そこで今回は、安定重視の短尺5Wから、さらなる高みを目指す「3W HL(ハイロフト)での飛距離アップ」の挑戦記を詳しくお届けします。
1. 安定の代償?「飛ばない5W」の悩み
まず、現状の悩みについて整理します。 私が愛用しているエリート・チタニウムの5Wは、あえて42インチという短尺設定にしています。
その結果、方向性は抜群で、ディアマナPD 70Sの剛性も相まって、大きなミスが出る気がしません。 一方で、このセッティングでは物理的に飛距離に限界があります。 なぜなら、シャフトが短いとヘッドスピードが上がりにくいからです。
以前、ROGUE STの4Wを使っていた時期もありました。 そのため、4番ウッド相当の飛距離と安定感のバランスの良さは十分に理解しています。
悩んだ末、武器としての飛距離を求めた結果、16.5度のロフトを持つ「3W HL(ハイロフト)」の導入を決意しました。

2. 3W HLが飛距離アップに効く科学的な理由
次に、なぜ通常の3W(15度)ではなく、HL(16.5度)なのか解説します。 一般的に、15度の3Wは、多くのアマチュアにとって最も地面から打つのが難しいクラブです。 しかし、3W HLであれば、十分な高さとスピン量を確保できます。
キャリーを最大化するロフトの秘密
- 15度の3W: ミート率が下がると球が上がらず、キャリーが大きく落ちる。
- 16.5度の3W HL: 適正な打ち出し角が得られ、ミスヒット時でも安定したキャリーが出る。
つまり、3W HLによる飛距離アップの鍵は「高さによるキャリーの最大化」にあります。
さらに、今回はシャフト長を「42.5インチ」に設定しました。 これは、今の5Wより0.5インチ長く、通常の3Wより短い「振り切れる最大長」です。 このわずかな差が、ミート率を維持しながら飛距離を伸ばす秘訣になります。 したがって、安定感を捨てずに距離を稼ぐことが可能になるのです。
3. 実戦検証!Ai Smoke 3W HLの3打
実際に、購入したキャロウェイ「Ai Smoke 3W HL(16.5度)」をコースで試してきました。 シャフトは、手元にあった「スピーダーNX FW65S(42.5インチ)」を装着しています。
実戦での使用は3回。 その結果は、非常に興味深いものでした。
- 1回目: 完璧なナイスショット!5Wと比較して明らかに20ヤード近く伸び、ラン込み230ヤードを記録。※年末と同じコース、同じホールでのセカンドショット
- 2回目: 少しダフり気味のショット。結果として、飛距離は今の5Wとあまり変わらず193ヤード。
- 3回目: ティショットで使用。ここで、「どチーピン(激しいフック)」が出てしまい池ポチャ。
1回目のショットでは、間違いなく3W HLによる飛距離アップの可能性を感じました。 しかしながら、ミスをした時の挙動には課題が残ります。
特に、今の5Wで絶大な信頼を置いているディアマナPDに比べ、スピーダーNXは動きすぎてしまう印象です。 さらに、打感については以前のROGUE ST 4Wの方が好み。 したがって、ヘッドに合わせた最適なシャフトへの交換が急務となりました。
4. ディアマナPDで狙う安定感と「価格改定」の壁
次なるステップとして、私は「ディアマナPD」へのリシャフトを決定しました。 理由は明白で、5Wでも結果が出ているこのシャフトなら、先端剛性が高く左へのミスを抑制してくれるからです。
しかし、ここでギア好きには見逃せないニュースがあります。 実は、2026年1月1日より、三菱ケミカルのシャフト価格が改定されました。 定価40,000円だったモデルが、なんと50,000円(税別)へと大幅に値上げされたのです。 実際に、ネットショップを見ていても価格が上がっています。
そのため、私は新品ではなく、中古市場で「ドライバー用のディアマナPD」を購入しました。 これを工房で42.5インチにチップカットして調整してもらう予定です。
ちなみに、近々「月例競技」があります。 ですから、月例が終わってから工房に依頼しようと考えています。 仕上がりが今から非常に楽しみです。
もし仮に、これで3W HLがダメなら…? その時は、エリート・チタニウムの5Wにこの42.5インチのディアマナPD70Sを入れて試してみるつもりです(笑)。
まとめ:3W HL 飛距離アップを成功させる秘訣
今回の検証で、3W HLでの飛距離アップを成功させるためのポイントが見えてきました。
- モデル選び: 16.5度のHLモデルは、アマチュアに理想的なキャリーをもたらす。
- 長さの調整: 42.5インチという設定が、ミート率とスピードのバランスを取る。
- シャフト特性の統一: 5Wで信頼しているディアマナPDのような、自分のスイングに合う挙動を選ぶ。
確かに、安定した短尺5Wを使い続けるのも一つの勇気です。 しかし、少しの知識とギア選びで、20ヤード先の景色が見えてきます。
皆さんも、自分にぴったりのセッティングを見つけて、次のラウンドで会心のショットを放ってください!