ゴルフマナー!グリーンフォークでピッチマークを直そう

ゴルフを始めたばかりの頃は、なかなかグリーンにボールが乗らず、グリーンフォークを使う機会がないかもしれませんね。しかし、ゴルフを続けていくうちに、きっとショートホールでワンオンする日も来るはずです。その時、グリーンにはボールが落ちた跡、通称ピッチマークができているのをご存じでしょうか?

このピッチマークを直すことは、ゴルフをする上で非常に大切なマナーです。


なぜピッチマークを直す必要があるの?

「なぜわざわざピッチマークを直すの?」と思われるかもしれませんが、それにはいくつかの理由があります。

  1. 芝の保護 ピッチマークを放置すると、その部分の芝が枯れてしまい、グリーンの状態が悪くなってしまいます。直後であればたった1日で回復すると言われていますが、2〜3日放置してしまうと、修復に1週間もかかってしまうそうです。大切なゴルフコースを傷つけないためにも、すぐに直すことが重要です。
  2. 他のプレーヤーへの配慮 ピッチマークが残ったままだと、他のプレーヤーのパッティングラインに影響を与え、ボールの転がりを悪くする可能性があります。自分が出したピッチマークは自分で直すのが、他のプレーヤーへの最低限の配慮です。
  3. ゴルフ場を美しく保つ ピッチマークが放置され、あちこち芝が枯れてしまっているグリーンは、見た目も良くありません。誰もが気持ちよくプレーできるよう、ゴルフ場を美しく保つことは私たちゴルファーの責任です。

ピッチマークの直し方

ピッチマークを直すには、グリーンフォークを使います。グリーンフォークには1本刃、2本刃、特殊なタイプなど様々な種類がありますが、基本的な直し方は共通です。
私は現在は1本刃を使っています。

特殊なタイプって何?ってなりますよね、紹介します

突き刺して引くと凹んだ部分が盛り上がります。そして最後はパターの裏面で均します。ただし、捻りを入れると芝が取れる場合があるので注意が必要です。

オーソドックスな直し方

  1. ピッチマークのへこんだ部分を中心に、その周りにグリーンフォークを刺します。
  2. フォークをへこみの中心に向かって押すようにして、芝を寄せていきます。 ※決して芝を持ち上げないように注意してください。根っこを傷つけてしまいます。
  3. 最後に、パターの裏側で軽くポンポンと叩き、芝の表面を平らにならします。

オーガスタ式もおすすめ!

SNSで話題になっていた「オーガスタ式」という直し方もあります。これは1本刃タイプのグリーンフォークを使う方法です。動画はティを使ってます。

  1. ピッチマークのへこみの中心に1本刃のグリーンフォークを刺し、軽くぐるぐると回して穴を少し大きくします。
  2. ピッチマークの周りの芝を、へこみの中心に向かって刺し込むように寄せていきます。
    (動画では指も使っていますが、グリーンフォークのみで十分です)
  3. 最後にパターでならして完了です。

ゴルフ場には、ほとんどの場合、2本刃タイプのグリーンフォークが無料で置いてあります。ぜひ一ついただいて、ピッチマークを直す習慣をつけてみてください。

自分の出したピッチマークを直すのはもちろんのこと、もし余裕があれば、他のプレーヤーが直し忘れたピッチマークを直してあげる「できるゴルファー」を目指しましょう。それこそが、ゴルフを愛するゴルファーとしての本当の姿だと思います。


あなたにぴったりの一本は?アイアンのヘッド形状を解説!

ゴルフのスコアメイクに欠かせないアイアン。しかし、いざアイアンを選ぼうとすると、様々な形状のヘッドがあって迷ってしまいますよね。実は、アイアンのヘッド形状にはそれぞれ特徴があり、ゴルファーのレベルやプレースタイルによって最適なものが異なります。

今回は、主要な3つのアイアンヘッド形状「マッスルバック」「キャビティ」「中空」について、それぞれの特徴と、どんなゴルファーにおすすめなのかを解説していきます!

1. 操作性を極めるならこれ!【マッスルバックアイアン】

どんな形状?

ヘッドの裏側(バックフェース)が肉厚で、シンプルかつシャープなデザインです。上級者向けの無駄のない美しい形状が特徴です。

ここがすごい!

  • 抜群の操作性: ヘッドの重心が打点付近に集中しており、フェースの開閉や弾道の高低、左右への曲げなど、ボールを自在にコントロールできます。
  • 吸い付くような打感: 芯で捉えた時の打感は、やわらかく手に吸い付くような独特のフィーリングです。この打感を求めて選ぶゴルファーも少なくありません。

ここが弱い

  • 飛距離性能:ロフト角が寝ているモデルが多く、最新テクノロジーを搭載した他のアイアンと比較して飛距離が出にくい傾向があります。
  • 許容性: スイートスポットが狭く、打点のミスヒットに非常に弱いです。少しでも芯を外すと、飛距離ロスや方向性のブレが顕著に出ます。

こんな人におすすめ!

  • 常に安定したショットを打てる上級者ゴルファー
  • 積極的にボールを操作し、狙い通りの弾道を打ち分けたい方
  • プロのような美しいアイアンショットを追求したい方

2. やさしさの定番!【キャビティアイアン】

どんな形状?

ヘッドの裏側が大きくくり抜かれている(キャビティ=くぼみ)形状です。このくり抜きの深さによって、「ハーフキャビティ」「フルキャビティ」「ポケットキャビティ」などと呼ばれます。

ここがすごい!

  • ミスに強い寛容性: くり抜いた分の重さをヘッドの外周やソールに配分することで、重心が低く深くなり、スイートスポットが広くなります。多少芯を外しても飛距離ロスが少なく、方向のブレも抑えられます。
  • ボールが上がりやすい: 低重心設計により、自然とボールが上がりやすくなります。グリーンを狙うショットで、しっかり止まる球を打ちたい方には嬉しいポイントです。

ここが弱い

  • 操作性がやや低い:球筋を意図的にコントロールする操作性は、マッスルバックに比べて劣ります。
  • 「飛距離の階段」が作りにくい場合がある(飛び系の場合):特に飛び系のポケットキャビティは飛距離が出すぎる傾向があり、縦の距離感を合わせるのが難しい場合があります。

こんな人におすすめ!

  • これからゴルフを始める初心者ゴルファー
  • 打点のバラつきが気になる中級者ゴルファー
  • 安定したショットでスコアをまとめたい方

3. 飛距離とやさしさの融合!【中空アイアン】

どんな形状?

ヘッドの内部が空洞になっている構造です。見た目はキャビティアイアンと似ていますが、内部構造が大きく異なります。近年、各メーカーから多くのモデルが発売され、注目を集めています。

ここがすごい!

  • 驚きの飛距離性能: ヘッド内部の空洞により、フェース面を薄く設計したり、再配分した重量を最適に配置したりできます。これにより、ボール初速が上がりやすく、まるでウッドのような高反発で飛距離が出やすいのが特徴です。
  • ミスへの強い許容性: 空洞設計により、重心を深く、スイートスポットを広げることができ、オフセンターヒット時でも飛距離や方向のブレを最小限に抑えます。特に、フェースの上下のミスに強い傾向があります。
  • ボールが上がりやすい:ロフトが立っていても低重心・深重心設計により、ボールが高く上げやすいです。

ここが弱い

  • 距離感の調整が難しい場合がある: 飛距離が出やすいため、縦の距離感を合わせるのが難しい場合があります。
  • 打感がやや鈍い: 内部が空洞のため、インパクト時の打感がぼやけたり、響いたりすることがあります。打感を重視するゴルファーには物足りなく感じる場合があります。

こんな人におすすめ!

  • 現在のアイアンの飛距離に物足りなさを感じている方
  • ミスヒットを減らして、より安定したショットを打ちたいゴルファー
  • 見た目はシャープでありながら、やさしさも欲しい方

あなたにぴったりのアイアンを見つけよう!

アイアンのヘッド形状は、それぞれ異なる特性を持っています。ご自身のゴルフのレベルや、アイアンに求める性能(飛距離、操作性、やさしさなど)を明確にすることで、最適な一本を見つけることができるはずです。

もし、どのアイアンを選べば良いか迷ったら、ぜひゴルフショップで実際に試打してみることをおすすめします。きっと、あなたのゴルフがさらに楽しくなる一本が見つかるでしょう!


J.J.スポーン、2025年全米オープンで初優勝

2025年全米オープン、J.J.スポーンがメジャー初制覇!難攻不落のオークモントCCで唯一のアンダーパー

2025年の全米オープンは、ゴルフ界に新たなヒーローが誕生する瞬間となりました。舞台となったのは、ペンシルバニア州に位置するゴルフの聖地、オークモントカントリークラブ。その難易度の高さから、幾多の名選手を苦しめてきたこのコースで、J.J.スポーン選手がメジャー初優勝を飾りました。

特筆すべきは、彼が4日間でただ一人、トータルでアンダーパーを記録したという事実です。これは、オークモートCCがいかに牙を剥いていたかを物語っています。他の選手たちが苦しむ中、最終日は前半+5と厳しくなりましたが後半-3、しかも18番ではロングパットを入れてバーディーと結果的には安定したプレーでスコアをまとめ上げたJ.J.スポーン選手の精神力と技術は、まさに圧巻の一言に尽きるでしょう。

アダム・スコットは最終日に失速

そんな難コースで、ベテランの意地を見せていたのがアダム・スコット選手でした。3日目を終えて2位タイにつけ、2013年のマスターズ以来となる12年ぶりのメジャー2勝目への期待が高まっていました。もし優勝していれば、初優勝から2勝目までのブランクとしては史上最長となる記録を樹立するところでした。

しかし、ゴルフの神様は彼に微笑みませんでした。最終日に「79」とスコアを大きく崩し、最終順位は12位タイ。メジャーの最終日の重圧が、彼にのしかかったのかもしれません。

松山英樹選手、最終日に意地の巻き返し

日本勢で注目が集まった松山英樹選手は、3日目を終えて63位タイと厳しい状況に置かれていました。しかし、そこはやはり世界の松山選手。最終日には「68」をマークし、大きく順位を上げて42位タイで大会を終えました。

開幕戦での優勝以降、どうも調子が上向いていないように見受けられる松山選手。今回の全米オープンでも、本調子とは言えないまでも、最終日の巻き返しは彼のポテンシャルの高さを改めて示すものでした。今後のトーナメントでの復調に期待したいところです。

全米オープンを終えて

今回の全米オープンは、J.J.スポーン選手のブレイクスルー、そしてオークモントCCの厳しさが強く印象に残る大会となりました。メジャーの舞台で新たな歴史が刻まれる瞬間は、いつ見ても感動的です。

次なるメジャー大会でも、どのようなドラマが生まれるのか、今から楽しみでなりませんね。