70台目前の悪夢…月例後半でチーピン連発!終盤に崩れる原因

先日、クラブの月例競技に出場しました。前半はドライバーが絶好調で「40」。しかし、自己ベスト更新と70台がチラついた後半、事件は起きました。

17番パー4、左サイドは池。ここで痛恨のチーピンで池ポチャ…初ダボ。さらに、最終18番では「取り返したい」という気持ちが空回りし、まさかのチーピン2連発で「9」

結果的に自己ベストは更新できたものの、手からこぼれ落ちた「70台」というスコアを思うと、喜びよりも悔しさがこみ上げてきました。

なぜ終盤にスコアは崩れるのか?3つの落とし穴

好調だったはずなのに、なぜ上がり3ホールで突然ゴルフが噛み合わなくなるのでしょうか。つまり、そこには明確な原因が潜んでいると思います。

1.「意識」という名のプレッシャー

最も大きな原因は、やはりメンタルでしょう。

「このホールをパーで上がればベスト更新…」

「このままいけば70台だ」

このように、スコアを意識し始めた瞬間から、体は無意識に硬直し始めます。特にドライバーのような大きなスイングは、この「力み」の影響を最も受けやすいクラブです。その結果、いつも通りのスムーズな体の回転ができなくなり、手先で合わせにいくことでフェースが急激に返り、チーピンなどの大きなミスにつながるのです。それは重々分かっていて、私はスコアの計算をしないようにしているのですが、だいたい同伴者の方が教えてくれるんですよね(笑)

2.気づかぬうちに蓄積する「疲労」

この時期は特に暑さで疲れがでますし、前半は元気でも、15ホールを過ぎたあたりから下半身の粘りがなくなり、体が起き上がりやすくなります。一方で、腕の力は残っているため、いわゆる「手打ち」状態に陥りやすいのです。体が正しく回転しないまま腕力で振りにいけば、当然スイング軌道は不安定になります。したがって、終盤のミスは技術的な問題だけでなく、体力の問題も大きく関わっているのです。

3.スイングテンポの乱れ

プレッシャーと疲労。この2つが組み合わさることで起きるのがスイングテンポの乱れです。

  • 焦りから早くなる: 「早く良いスコアで上がりたい」という気持ちが、バックスイングから切り返しまでのテンポを速くします。
  • 置きにいって緩む: 「絶対に曲げたくない」と慎重になりすぎて、逆にスイング全体が緩んでしまう。

どちらのケースも、クラブが正しいプレーンから外れる原因となります。特に、チーピンは切り返しが速くなることで、体が開ききる前に手が下りてきてしまう「振り遅れ」を防ごうと、無意識に腕をこねてしまうことで発生しやすくなります。

終盤の崩れを防ぐための具体的な対策

では、どうすれば終盤の悪夢を乗り越えられるのでしょうか。ここからは、次のラウンドからすぐに実践できる対策を3つご紹介します。

対策1:目標を「スコア」から「プロセス」へ切り替える

「70台」という結果を意識するのではなく、「目の前の一打」に集中するための具体的な方法です。

例えば、ティーショットの前に考えるのはスコアではありません。「バックスイングをゆっくり始動する」「フィニッシュまでしっかり振り切る」といった、スイングのプロセス(過程)だけを考えるのです。

良いショットを打つための行動に集中することで、結果への余計なプレッシャーから解放されます。いわば、目の前のボールと自分だけの世界を作るのです。

対策2:「呼吸」を意識したルーティン

プレッシャーを感じると、呼吸は浅く、速くなります。だからこそ、意識的に呼吸をコントロールすることが重要です。

アドレスに入る前に、一度大きく息を吸い込み、「ふぅー」っと細く長く息を吐ききる。これだけで心拍数は落ち着き、体の力みが驚くほど抜けていきます。

いつものルーティンにこの「深呼吸」をプラスするだけで、冷静な自分を取り戻すことができます。

対策3:終盤専用の「軽い補食」

14ホール目あたりで、バナナやおにぎり、エナジーゼリーなどの補食を摂ることを習慣にしましょう。

脳と体にエネルギーを補給することで、集中力の低下と身体的な疲労の進行を緩やかにすることができます。ただし、食べ過ぎは体の回転を妨げるので、腹2〜3分目程度が理想です。

まとめ:悔しい経験こそ、最高のレッスンプロ

今回の月例、ベストスコアは更新したものの、やはり17番、18番の光景を思い出すと今でも悔しさが込み上げます。

しかし、この悔しい経験があったからこそ、「なぜ終盤に崩れるのか」を真剣に考えるきっかけになりました。そして、次こそは同じ失敗を繰り返さないための具体的な対策を立てることができました。

ゴルフは、良い時もあれば悪い時もあります。むしろ、思い通りにいかないことの方が多いスポーツです。だからこそ、一つ一つの失敗から学び、それを次のラウンドの力に変えていく。

このプロセスの先にこそ、本当の意味での「ベストスコア更新」があると信じています。終盤の悔しさをバネに、次のラウンドに挑戦します。



投稿者: KAZ

40代後半のおじさんゴルファー 45歳の時に競技を始め、現在ハンデは18

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