「最近、周りも使い始めたけど、ゴルフの距離計って本当にスコアアップにつながるの?」 「GPS型とレーザー型があるけど、正直どっちが自分に合っているのかわからない…」
このように、ゴルフ用距離計に興味はあるものの、選択肢の多さから購入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、 断言します。セルフプレイの機会が多い現代のゴルフにおいて、距離計はスコアメイクに欠かせない強力な武器です。そして、あなたに最適な一台を見つけることで、プレーの質は劇的に向上します。
この記事では、ゴルフ距離計の二大巨頭である「GPS型」と「レーザー型」のどちらを選ぶべきか、その選び方を徹底的に解説します。それぞれの特徴を正しく理解し、あなたのゴルフを変える一台を見つけ出しましょう。
そもそもGPS距離計とレーザー距離計って何が違うの?
まず初めに、2種類の距離計の基本的な違いを把握しておきましょう。
項目 | GPS距離計 | レーザー距離計 |
計測方法 | GPS衛星で現在地を測位 | 目標物にレーザーを照射 |
計測対象 | グリーンやハザードまでの距離 | ピンや木など狙った対象物 |
主な形状 | 腕時計型、携帯型、音声型 | 双眼鏡のような形状 |
得意なこと | コース全体のレイアウト把握 | ピンポイントでの正確な距離測定 |
つまり、 「ざっくりコース全体を知りたい」ならGPS型、「ピンまで寸分違わず知りたい」ならレーザー型、というのが基本的な考え方になります。
手軽さのGPS型!そのメリットと注意点
まずは、 腕時計型などで人気のGPS距離計で考えてみます。
メリット
- コース全体を把握しやすい:
グリーンだけでなく、バンカーや池などのハザードまでの距離も表示されるため、コース戦略が立てやすくなります。 - 手軽に素早く確認できる:
特に腕時計型は、プレーの流れを止めずにサッと距離を確認できます。 - 比較的安価なモデルが多い:
初めて距離計を購入する方でも、手を出しやすい価格帯の製品が豊富です。 - 高低差の影響を受けにくい:
多くのモデルで、GPS情報から高低差を自動で加味してくれます。 - スマホアプリ連携:
詳細なコースデータやスコア管理ができるモデルもあります。
デメリット
- 距離の正確性:
レーザー型に比べると、数ヤードの誤差が生じる可能性があります。 - バッテリー消費:
GPSを常に作動させるため、ラウンド中のバッテリー切れには注意が必要です。
したがって、 GPS型は「難しい操作は苦手」「コースの全体像を把握して、大きなミスを防ぎたい」というゴルファーに最適です。
正確性のレーザー型!そのメリットと注意点
一方で、 プロや上級者に愛用者が多いのがレーザー距離計です。
メリット
- 圧倒的な距離測定の正確性:
1ヤード単位、モデルによってはそれ以下の誤差で、ピンポイントの距離を測定できます。 - 高低差を考慮した計測:
スロープ機能付きモデルなら、打ち上げ・打ち下ろしを考慮した「本当に打つべき距離」がわかります。 - 狙った場所を測れる:
木やクリークの縁など、自分が知りたい特定の目標物までの距離を正確に把握できます。 - ゴルフ場以外でも使用可能:
練習場で、目標の看板までの正確な距離を測る、といった使い方も可能です。
デメリット
- 目視できない場所は測定不可:
林の中など、目標物が直接見えない場所の距離は測れません。 - 手ブレの影響:
遠くのピンを狙う際、手ブレで目標を捉えにくいことがあります。 - 測定に慣れが必要:
ボタンを押して目標を覗く、という一連の動作に少し慣れが必要です。
その結果、 レーザー型は「アプローチでピンをデッドに狙いたい」という、精度を求めるゴルファーにとって最高の相棒となります。
【後悔しない】ゴルフ距離計の選び方 5つのポイント
さて、 両者の違いがわかったところで、ここからは具体的な選び方のポイントを見ていきましょう。
1. プレースタイルで選ぶ(正確性 vs 手軽さ)
- 正確性重視ならレーザー型:
ピンまでの厳密な距離や、高低差を加味した打つべき距離を知りたいあなたに。 - 手軽さ・全体把握重視ならGPS型:
プレーのリズムを崩さず、コースの全体像やハザードまでの距離を把握したいあなたに。
ちなみに、筆者は「2台持ち」を実践しています。 普段は腕にボイスキャディの腕時計型GPS『T-Ultra』を装着。これでプレーのリズムを崩さず、大まかな戦略を立てます。 そして、 ピンをデッドに狙いたいセカンドショット。ここでレーザー距離計の『TL1』を取り出します。これで得られる正確な数字が、ショットへの絶大な自信につながるのです。 実際のクラブ別飛距離が把握できるようになります。このように両方を使い分ければ、手軽さと正確性の”良いとこ取り“ができますよ。 とはいえ、筆者の腕ではだいたい潜ってしまいショートしてしまいますが…
2. 「高低差(スロープ)機能」は必要?
打ち上げや打ち下ろしを計算してくれる高低差機能は非常に便利です。しかし、 公式競技では使用が禁止されている場合がほとんど。もし競技に出る可能性があるなら、機能のON/OFFが切り替えられるモデルを選びましょう。
3. あると便利な追加機能で選ぶ(レーザー型)
- 手ブレ補正機能:
手ブレが気になる方には必須の機能。驚くほど簡単にピンを捉えられます。 - ピンロック機能:
背景の木ではなく、手前のピンを優先して測定してくれる機能。振動(バイブレーション)で知らせてくれるモデルが人気です。
4. 表示の見やすさと携帯性で選ぶ
- 表示:
明るく見やすいOLED(有機EL)ディスプレイや、天候に左右されにくい赤色・緑色表示のモデルがおすすめです。 - 携帯性:
プレー中に邪魔にならないか、重さやサイズ感も重要なチェックポイントです。実際に店舗で手に取ってみるのが一番です。
5. 防水機能とバッテリーは必ずチェック!
ゴルフは自然の中で行うスポーツ。そのため、 急な雨でも安心な防水機能は必須です。また、1ラウンド(18ホール)を余裕でプレーできるバッテリー性能があるかもしっかり確認しましょう。
【番外編】筆者が買うなら?次世代ハイブリッド距離計という選択肢
ここまでGPS型とレーザー型、そして2台持ちのスタイルを紹介してきましたが、「結局、1台にまとめられたら最高なのに…」と思いませんか?
実は、 そんな願いを叶える「ハイブリッド型」という新しい選択肢が登場しています。
その代表格がイーグルビジョンの『Xi(クロスアイ)』のようなモデルです。これらはGPSとレーザーの機能を1台に凝縮した、まさに「1台2役」の次世代機。
GPS画面でコースレイアウトを確認しながら、同じ機器でピンを覗いてレーザー測定ができる手軽さは、一度体験すると戻れないかもしれません。さらに、「3点間の距離測定」ができる機能はカートからボールとピンの距離を計測できるとても便利な機能ではないでしょうか。
ただし、 完璧というわけではありません。これだけ高機能でありながら、残念なことにスコア入力機能が無いのです。個人的には、この点が少し引っかかるポイント。
だからこそ、 もし現在愛用しているボイスキャディから、これらの機能を網羅した同等のハイブリッドモデルが登場したら…と考えると、思わず「次はこれだ!」と心が動いてしまいますね。
ちなみに、Xiが発売される前からボイスキャディにもSL2というハイブリッド型はあるのですが画面が小さく2台持ちからわざわざ変更するほどではないと判断し購入は見送った経緯はあります。
まとめ:最適な距離計は、あなたのゴルフを次のステージへ導く
今回は、ゴルフ用GPS距離計とレーザー距離計の選び方について、それぞれの特徴から具体的なチェックポイントまで詳しく解説しました。
- コース全体を把握し、手軽に使いたいなら「GPS型」
- 1ヤードにこだわり、正確性を追求するなら「レーザー型」
- 両方の良さを1台で享受したいなら「ハイブリッド型」
最終的に、 どのタイプが良い・悪いということはありません。ご自身のプレースタイルや、ゴルフに何を求めるかを明確にすることが、後悔しない距離計選びの最大のコツです。
最適な一台を手にすることで、コースマネジメントの意識が変わり、クラブ選択に自信が持てるようになります。そして、 それは間違いなくあなたのスコアアップへとつながるはずです。
この記事を参考に、ぜひあなたのゴルフを新たなレベルへと引き上げてくれる最高のパートナーを見つけてください。